しじみに含まれているアデノシンやメチオニンとは

しじみに含まれるアデノシンやメチオニンについて

しじみにはアデノシンやメチオニンとよばれる成分が含まれています。
これらは人間の肝臓の機能をサポートする働きがあり、特にお酒を飲む習慣がある人にとってはありがたい成分です。
特に、メチオニンに関してはアミノ酸の中でも重要な必須アミノ酸に分類されています。
必須アミノ酸は、体内で合成することができないアミノ酸であるため、食べ物から摂取する必要があります。

アデノシンやメチオニンがからだにもたらすメリット

しじみに含まれているアデノシンやメチオニンを摂取すると具体的にどのような作用があるのか紹介します。
しじみには、アデノシンやメチオニンの働きをサポートとしてくれる他の成分もたくさん含まれているため、それらの相乗効果についても見てみましょう。

胆汁の分泌を手助けする

アデノシンやメチオニンには胆汁の分泌を促し、流れをスムーズにする効果があります。
胆汁とは脂肪を消化するために使われる汁のことです。
胆汁の流れが悪くなると、胆汁の移送で使われる胆管とよばれる管が詰まってしまい、その結果血液中に胆汁が流れ出して体調不良を招くことがあります。この症状のことを黄疸といい、皮膚や粘膜が黄色くなるためこのような呼び名がついています。
特に、お酒をよく飲む人や脂っこいものを食べる機会が多い人は肝臓に負担をかけやすいため、黄疸を起こすリスクがあります。
アデノシンやメチオニンはこの黄疸を予防する効果があるため、消化不良や胃もたれを感じている場合はしじみを摂取するのがおすすめです。
ちなみに、しじみにはオルニチンやタウリンなどの肝臓で行われている栄養や毒素の分解作業をサポートする成分も豊富に含まれているため、アデノシンやメチオニンの働きに相乗効果を与えてくれます。

メチオニンはアレルギー疾患を緩和してくれる

さらに、メチオニンの効果は胆汁の分泌促進だけではありません。
メチオニンはアレルギーの症状を抑制する力がある成分でもあります。
そもそもアレルギー反応とは、病原体を排除するために分泌されるヒスタミンという物質が過剰に放出されることによって起こります。
ヒスタミンが放出されると鼻水やかゆみ、じんましんといったアレルギー症状が出るため、アレルギー反応を抑えたいのであればヒスタミンの分泌を抑制する必要があります。
そこで役に立つのがメチオニンです。
メチオニンは血液中にあるヒスタミンの濃度を減少させて、アレルギー反応を抑える効果があります。
ただし、しじみアレルギーの場合はしじみを摂取すると当然アレルギー反応が出てしまうため、しじみの摂取以外で対処法を考えましょう。

まとめ

しじみにはアデノシンやメチオニンといった成分をはじめ、肝臓の機能を手助けする成分がたくさん含まれています。
また、メチオニンにはアレルギー反応を抑制する効果もあるため、しじみを摂取すれば肝臓を守りながらアレルギー症状の対策をすることが可能です。