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しじみの種類について解説!~マシジミ編~

マシジミはとても希少なしじみ

日本ではヤマトシジミ、セタシジミ、マシジミという3つの種類のしじみを漁獲できます。
そしてこの中で最も漁獲数が少なく、希少なしじみがマシジミです。
江戸時代の頃はマシジミが数多く生息しており、特に山間部では貴重なタンパク源として扱われていました。
昔はよく見かけるしじみであったことから、このような名前がつけられたという話も残っています。
しかし、外来種のしじみであるタイワンシジミが国内で一気に?殖したのをきっかけにマシジミの数は激減し、2018年現在ではほとんど見かけなくなったといわれています。
実際、マシジミが商品として出回っているのはかなり珍しく、ほとんど見つかりません。

マシジミの生息地は?どのように?殖するの?

マシジミは東北から九州にかけて、幅広い範囲に生息しています。
しかし、マシジミが激減してからは主に琵琶湖で発見されることが多く、琵琶湖に数多く生息しているセタシジミに混じって獲れることがあります。
マシジミの数が少なくなってしまった現代では目撃情報がかなり限られていますが、どのマシジミに関しても共通しているのは「淡水域で獲れた」という点です。
淡水域とは、塩分を含まない真水がある場所のことを指します。
ちなみに、日本で最も多く獲れているヤマトシジミは海水と淡水が混じった汽水域に生息しているため、同じしじみでも種類によって生息地は異なることが分かります。

マシジミは生物の中でも珍しい雄雌同体(オスとメスの生殖機能を両方持っている体)です。
そのため、産卵期である春から秋にかけて精子と卵子を作り出して自家受精を行い、産卵をします。
受精をした卵は孵化した後もしばらくは親のからだの中で育ち、孵化してから3~5日後にはじめて親元を離れて水中へと放出されます。
放出されたしじみの赤ちゃんはやがて貝殻が生えてきて、1年には1センチを超える貝へと成長します。

マシジミの味や見た目は?

マシジミの味は、一般的によく食べられているヤマトシジミと比較をすると独特の臭みを持っています。
身は柔らかく、熱を通しても硬くならないのが特徴です。
しじみを使った料理は色々とありますが、マシジミの場合は味噌汁の具として活用するのが最も美味しく食べられるといわれています。

また、マシジミの見た目はタイワンシジミによく似ています。
正三角形に近い形で、茶色や黒といった色をしているのが貝殻の特徴です。
貝殻の内側は紫色をしていますがマシジミはタイワンシジミに比べて、貝殻の縁の色味が薄くなっています。

まとめ

マシジミは食卓に上がることがほとんどないしじみです。
そのため、運よくマシジミを食べる機会があった場合はかなりラッキーといえます。
2016年時点ではマシジミを?殖させるための計画も立てられているため、成功すればマシジミを食べられる日がやってくる可能性もあるでしょう。